荷造り前にしておきたい3つのコト

荷造りから荷ほどきまで、引越し会社にすべてお任せのプランであればそれほど手間はかかりませんが、
荷造りを自分でする場合はそれなりの時間と労力が必要です。
梱包用のダンボールが届いても「膨大な荷物を前に、何をどう始めていいのかわからない」
「とりあえず荷造りを始めたけれど全然片付かない」なんて事態にも陥りかねません。
今回は、普段の生活をなるべく妨げず、でも着実に進められる荷造りのコツについてご紹介します。

1 荷造りスケジュールを立てる

引越し会社から梱包用のダンボールが届いたら、箱詰めがスタートできるということです。
とはいえ、引越しの何ヶ月も前から部屋の中が箱だらけになるのは、あまり気持ちの良いものではありません。
そこで、引越しが決まったらまずは荷造りスケジュールを立ててみましょう。
もし引越しまでに余裕があるのであれば、大まかな目安として約一ヶ月ほど前から荷造りスケジュールを立てるのが理想です。
なぜなら、プロの梱包キャストが一家族分の平均の荷物を梱包しようとした場合でも、
およそ3名で1日がかりの作業が必要となります。
梱包に慣れた複数名のスタッフでも終日いっぱいかかる作業量だと考えると、
自分たちで梱包する場合はなおさら余裕を持ったスケジュールをたてることが大切でしょう。

・ 荷造りスケジュールのコツ

荷造りスケジュールはやみくもに立ててもうまくいきません。
まずは荷造りをする順番を考えていきましょう。
普段の生活に支障がないように進めるためには、普段「使わないもの」から始めるのが基本です。
一般的には以下のようなスケジュール、順番が基本といえます。
計画を立てたらカレンダーなどに予定を記入しておくと良いかもしれません。

引越し3週間前

引越しの3週間ほど前には、押入れやクローゼットの奥底に入れっぱなしになっているものをチェックしましょう。以前引っ越した箱が開けられずにそのままになっているなんてことはありませんか?あるいは、大切にとってある思い出の品々や、今では使わなくなった趣味用品なども収納してあるかもしれません。これを機会に捨てられるものは捨てましょう。そして、現在の生活に必要のないものから荷造りしていくようにします。荷造りを終えた箱などは、押入れやクローゼットのもともとあった場所に入れておけば、邪魔にならず快適に過ごせます。

引越し2週間前

引越しの2週間ほど前には、シーズンオフの衣類や普段あまり使わない靴、バッグなどを箱詰めしていくようにします。子どもたちの小さくなってしまった服や、すっかり着なくなってしまった自分の衣類、古く汚れてしまっているものなど、意外とそのまましまわれていたりするものです。捨てるものと引越し先に持っていくものを仕分けしながら、どんどん荷造りを進めましょう。綺麗なままの衣類やバッグなど、保管状態のよい品物はリサイクルショップなどに持ち込むのも1つの方法です。
また、不要なものは貯めこまず、地域ごとに指定されたゴミの日に所定の方法でどんどん捨てていきましょう。場所によっては引越しまでに出せるゴミの日が限られている場合も多いはずです。不用品を溜め込めば、あっという間に部屋がいっぱいになってしまいます。ゴミの日にあわせた荷造り作業も、日常生活に支障をきたさないためのコツといえるでしょう。

引越し1週間前

そろそろ、目に見える部分の荷物も箱に詰めていきます。引越し当日まで使うキッチン用品や洗面用品等を除いて、本やリビングにある雑貨などの飾り物、子どもたちのオモチャや趣味に関する道具なども詰めていきましょう。

引越し前日

引越し当日は引越し会社のスタッフとの打ち合わせや指示出しなどで慌ただしく、落ち着いて荷造りすることができません。できれば前日にはお鍋や調味料、食器などのキッチン用品も箱詰めしてしまえると安心です。特に食器などの壊れ物は丁寧な梱包が必要となり、時間もかかります。当日に時間に追われながらあわてて荷造りすると破損の原因にもなりますので、注意が必要です。
また、前日には冷蔵庫の中身を空にし、コンセントを抜いておく必要があります。これは運搬時に冷蔵庫内の霜が溶けることで他の荷物や家具などを濡らしてしまうのを防ぐためです。冷蔵が必要な食品は計画的に食べ切るのが理想ですが、どうしても運ばなければならない場合は、クーラーボックスなどを利用すると良いでしょう。

引越し当日

引越し当日の荷造り作業は最小限に抑えられるように準備しておきましょう。その日の朝まで使う洗面用具やお子様がいらっしゃれば学用品を箱詰めすればすべて完了できる程度にしておくのがベストです。この程度のものであれば箱に詰めなくても手持ちの荷物として自家用車で運ぶこともできます。

2 新居での配置を決める

新居に置く家具、荷物の配置場所をあらかじめ決めることも大切なポイントです。
家族での引越しであれば、どの部屋を誰の部屋にするのか、みんなの共有の荷物はどこに収納するのか、話し合っておきましょう。
部屋の間取りを自分で書いたり、不動産会社などから間取りのわかる図面などがもらえればそれを利用すると便利です。
以下に新居での荷物の配置を決める際の手順をまとめました。

1. 新居の間取りを書いた紙を用意します

新築の場合や不動産屋さんからもらった図面があればコピーでOKです。 また、図面はフリーハンドでいいですが、イメージしやすいものにし、3枚ほどコピーをとっておいてください。 ご家族で同時に荷造りする場合は、複数枚あったほうがいいからです。もう1枚は予備。そしてラスト1枚は当日、引越し現場キャストに渡して下さい。

2. 新居の各部屋に番号を振ります

新居の各部屋の上に、番号を振っていきます。数字やかな、アルファベットでもなんでも構いませんが、お子様がいる場合はお子様でもわかるような記号だと分かりやすいでしょう。

3. 大きなもの(家具、電化製品)の配置場所を決めます

ソファやタンスをはじめとした家具、冷蔵庫や洗濯機、テレビやステレオなどの電化製品など、大物類の配置場所を決めると、それにあわせて小物類の置き場所が決まりやすくなります。

4. 荷造り済みの箱を置ける部屋やスペースを確保します

可能であれば、荷造りを終えたダンボールなどをを積み上げられる部屋を一部屋つくっておけるとスムーズです。
複数部屋がないなどの場合、荷造り済みのダンボールをあちらこちらに置くと邪魔になります。部屋の一角をダンボール置き場として決めて、スペースを確保するようにしましょう。

●荷造りのダンボールの数とスペースの目安(参考例)

1人荷(1Rマンション)15~30ケース(おおよそ畳1畳分程度)
2人荷(2Kマンション)30~50ケース(おおよそ畳2.5~3畳分程度)
3人荷(3Kマンション)40~80ケース(おおよそ畳6畳分程度)
4人荷(3LDKマンション)70~120ケース(おおよそ畳8畳以上が理想)

※一戸建ての場合はこの1.5~1.8倍でみてください。

5. 目に見える不要なものをピックアップします

目に見えていて、要らない物をピックアップしてください。ゴミの日の前日にするのが一番効率的です。
粗大ゴミなどの場合は収集してもらうまでに時間がかかる場合もあるので注意しましょう。
不要なものはなるべく溜め込まず、ゴミ収集の日にどんどん捨てるようにしましょう。

3 資材を準備する

荷造り前に必要な「資材」をあらかじめ用意しましょう。
荷造りしながら足りない資材を揃えていくという方法はあまり効率的とは言えません。

資材の種類

ダンボール箱はもちろんのこと、引越し作業に使うアイテムを準備しておくことがスムーズな引越しには欠かせません。以下を参考に準備しておきましょう。

●ダンボール
基本的に引越し会社が無料で必要枚数をサービスしてくれる場合や、オプションとして有料で用意する場合もあります。

●マジック
ダンボールなどへのメモ書きに使うため、太く書けるタイプがオススメです。赤や黒など、色違いのものが用意できると荷物を区分する際などに見分けやすく、便利でしょう。

●はさみ・カッター
意外と普段あまり使わないために、錆びるなどして切れにくくなっている場合もあります。切れないはさみやカッターは使いにくいばかりか、怪我の原因にもなります。必要に応じて買い換えておきましょう。

●新聞紙・チラシ
細かいものをまとめたり、食器をはじめとした割れ物や大切なものを包む緩衝材としても便利です。また、ダンボールに詰めた荷物を固定するために隙間を埋めるものとしても使用できます。

●ゴミ袋、ビニール袋
燃えるゴミ、不燃物など、地域ごとに決められたゴミ袋を用意しておきましょう。ただし、余分に買いすぎると引越し先で使えない場合もあります。足らなければ買い足すぐらいのイメージでこまめに準備していくと無駄にならず安心です。

上手なダンボールの使い方

ダンボールには様々なサイズがあります。それぞれのサイズにあわせた荷物を入れることで、運ぶ際の手際も良くなります。
ちなみに当社のダンボールはM・L・LL・着物用の4つのサイズがあります。上手に使い分けて、ムダのない荷造りをしましょう。

●ダンボールの種類と梱包例(当社ダンボールの場合)

Mサイズ一番小さいダンボールです。
食器や本などの重いもの、壊れやすいものを詰めましょう。
Lサイズもっとも臨機応変に使えるサイズです。
小さめの電化製品(ガラスなど壊れやすい部分があるものは
新聞でガラス部分をカバーしておきましょう)や、
他にも特に大きくなく、特に重くならないもの一般に使えます。
(洗面周りにも便利です)
着物用着物のサイズに合わせて横長の形になっているものです。
主に着物の梱包に使いますが、傘やテニスのラケットなど
細長いものをまとめるのにも便利です。

ダンボール箱には内容と行く先の指示を書く

梱包したダンボール箱には、内容と配置する部屋や場所がわかるようにマジック等で書き込みをします。
アクティブ感動引越センターの用意するダンボール箱には「元の部屋」と「新しい部屋」、「元の家具」と「新しい家具」をそれぞれ記入できる枠が設けられています。
自分で用意する場合にはあらかじめ紙などにフォーマットをつくっておき、ダンボールに貼ると分かりやすく混乱を招きにくくなるでしょう。
箱を積み上げたときにも分かるように側面にも記入しておくこともポイントです。
また、こわれものを入れた時は「ワレモノ」に、引越してすぐ使いたい物を入れた時には「すぐ使う」にマジックで○をしておきましょう。
このようにしておくと、荷降ろしの際、家具の前にそこに入っていたものの梱包してある箱を置くことができ、荷ほどきもとてもラクになります。

内容と行く先の指示

★ まとめ

たくさんの荷物を前にすると焦ったり面倒に思ってしまいがちな荷造りですが、
計画を立てれば仕事や家事、育児など普段の生活をしながらでも少しずつ行うことができます。
また、引越しも荷造りもちょっとした工夫や知識で作業がぐんと楽になったり効率的になったりするものです。

アクティブ感動引越センターでは、これまでファミリーや単身、法人など様々な引越しを手がけてきました。
その経験とノウハウをもとに、引越しへの具体的なアドバイスなどもさせていただいています。
引越しに関するご不安なこと、分からないことがあれば何でもお気軽にご相談ください。

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